【7月14日 AFP】サッカードイツ代表のミロスラフ・クローゼ（Miroslav Klose）が、W杯ブラジル大会（2014 World Cup）決勝で得点を決め、ドイツのW杯制覇の立役者となったマリオ・ゲッツェ（Mario Goetze）との交代の際に、お前なら試合を決められると伝えていたことを明かした。

 マラカナン・スタジアム（Maracana Stadium）で行われた決勝で、36歳のクローゼは延長突入間際の後半43分に、ゲッツェとの交代でピッチを後にした。

 すると迎えた延長後半8分、そのゲッツェが決勝点を挙げ、ドイツは4度目のW杯制覇を成し遂げた。

 自身4度目のW杯出場で、歴代最多となる通算16得点を記録したクローゼは、「交代の時に『お前ならやれる』と話したよ」と明かした。

 ブラジルに敗れて優勝を逃した2002年日韓大会のメンバーでは唯一の生き残りとなったクローゼは、今回の優勝はこれまであとわずかで優勝を逃してきた経験を埋め合わせるには十分だと述べた。

「最高だ。すべてが報われた。2位が1回、3位が2回あったけれど、今度は世界一だ。ほとんど理解できないよ」

「ただ周りに立って、相手チームに拍手を送らなくてはならない立場ではなく、いつか（トロフィーを受け取る）あそこに上がるのがずっと夢だった」

「チームの出来が重要だった。僕らの方が質は上だし、勝てるとわかっていたから、落ち着きを保とうと思っていた」

 ポーランド出身のクローゼは、これが自身最後のW杯になる可能性が高いが、今後について明言することは避けた。

「代表に残るかはわからない。まずは何日かその話を寝かせておいて、それから正しい決断をしたい」

(c)AFP