【7月14日 AFP】ブラジルメディアは13日、サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の3位決定戦で敗れ、悲惨な結果に終わったブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は、解任されるべきだと報じた。

 エスタド・ジ・サンパウロ(O Estado de Sao Paulo)紙は、0-3でオランダに敗れた12日の3位決定戦から一夜明け、ブラジル国内のムードを表す見出しで「憂鬱な別れ」と嘆いた。

 同紙は、1-7というブラジルサッカー史上最悪の結果に終わったドイツとの準決勝からほんの数日後に行われた3位決定戦の結果を、「新たな屈辱」と非難している。

 フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)紙は、ブラジル代表のDFダビド・ルイス(David Luiz)が頭を抱えてピッチに倒れ込んだ写真とともに、「ノックアウト」と見出しを打った。

 同紙は、「フェリポン(スコラーリ監督の愛称)は優勝候補と公言していたが、チームはまたもライバルに敗れた。監督はその地位にとどまるべきではない」と報じている。

 また、他紙は、わずか2週間前のチリとの決勝トーナメント1回戦ではPK戦で2本シュートを止めて称賛したGKのジュリオ・セザール(Julio Cesar)が、出場した2度のW杯で12試合で18失点を喫したという事実に注目している。

 ブラジル代表は悲惨な結果に終わったが、ブラジルサッカー連盟(Brazilian Football ConfederationCBF)は、65歳のスコラーリ監督の去就について態度を明らかにしていない。

 12日の3位決定戦の後、2002年の日韓大会でブラジルを優勝に導いたスコラーリ監督は、自身の去就についてはCBFのホセ・マリア・マリン(Jose Maria Marinto)会長に一任すると語ったが、ジア(O Dia)紙は、「フェリポン、出ていけ」と報じ、スコラーリ監督の解任を要求している。(c)AFP