【7月13日 AFP】サッカーオランダ代表のルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でチームを3位に導いたのと同じ原動力で、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を立て直したいと考えている。

 デビッド・モイーズ(David Moyes)元監督の下では、オールド・トラフォード(Old Trafford)での仲間割れがたびたび取り沙汰されていたが、チームを引き継ぐファン・ハール監督の前には、イングランドの強豪ユナイテッドを勝てるチームに戻すという、重要な任務が待ち構えている。

 それでも、チームを鼓舞しブラジルでその手腕を余すことなく発揮した62歳のファン・ハール監督には、ユナイテッドでも尊敬のまなざしが向けられることは間違いないだろう。

 12日に行われたブラジルとの3位決定戦を3-0で制したオランダは、後半にミシェル・フォルム(Michel Vorm)が途中出場したことで、23人の代表メンバー全員がW杯のどこかのタイミングでプレーしたことになった。

 今大会終了後、フース・ヒディンク(Guus Hiddink)氏に代表監督の座を譲るファン・ハール監督は、「私の心にはいつでも23人の居場所がある」と話した。

「私の選手たちは最高だった。マンチェスター(Manchester)でも、このようなチームになることを願う。心を合わせなければいけないからね。それができればいいと思っている」

 今大会の欧州予選を無敗でくぐり抜けたオランダは、本大会でもみすみす黒星を喫するようなことはせず、準決勝のアルゼンチン戦ではPK戦に敗れ、惜しくも敗退に終わった。しかし、ファン・ハール監督はユナイテッドのサポーターに対し、時には負けチームになることもあると警告した。

「アヤックス(Ajax)やFCバルセロナ(FC Barcelona)、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)では達成できなかった。負けることもスポーツの一部だ」

「マンチェスター・ユナイテッドでは、ベストを尽くしたいと思っているだけだ。ファンにとってそれで十分なのかは、ふたを開けてみなければ分からない。でも、そうなることを心から願っているよ」