【7月12日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は11日、6日間の中南米歴訪の最初の訪問国、キューバを訪れた。

 キューバの首都ハバナ(Havana)の国際空港に到着したプーチン氏はラウル・カストロ(Raul Castro)国家評議会議長と共に、冷戦時代のキューバで病気や事故のために死亡した旧ソ連兵の小さな墓地を訪れた。

 その後プーチン氏はラウル氏の兄でキューバ革命の指導者、フィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長(87)と面会した。

 ロシア側関係者によると、プーチン氏はカストロ前議長と国際政治や二国間関係などについて約1時間にわたって「長い、とても興味深い会話」をしたと話していたという。 

 プーチン大統領は歴訪に当たり、ラテンアメリカの石油とボーキサイトに注目していると述べ、それと引き換えにロシアからの投資と対露貿易を増やすよう各国の首脳に働きかけたいと語っていた。

 アナリストらは、プーチン大統領には今回の歴訪でウクライナ情勢をめぐり対露関係が悪化した欧米に意趣返しをしたいという意図もあると指摘している。(c)AFP/Rigoberto DIAZ