【7月12日 AFP】世界保健機関(WHO)は11日、西アフリカのエボラ出血熱の死者が数百人に上り、過去最悪の状況となっていることを受け、ギニアに対応センターを開設すると発表した。

 WHOが発表した最新のデータによると、エボラ出血熱の原因となるエボラウイルスはギニア、リベリア、シエラレオネで感染が拡大しており、死者は539人に上ったとみられている。

 これらの国には外国人の医師らに強い不信感を抱き、医師の指示に従わない人も多いため、エボラウイルスの感染者の治療は困難に直面している。葬儀で遺体に触れるといった伝統的な習慣も流行の拡大につながっていると指摘されている。

 WHOは声明で同センターについて、「優先順位と設定した目標に基づき、限られた非常に重要なリソースの効果的な分配と利用を確実に実行するという役割を担う」と説明している。(c)AFP