【7月12日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のマイアミ・ヒート(Miami Heat)からフリーエージェント(FA)となっていたレブロン・ジェームズ(LeBron James)が11日、来季から再びクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)でプレーすることを発表した。

 ヒートで2度のファイナル制覇を果たしたジェームズは、2010年に退団した故郷のクラブに帰還することになった。

 レギュラーシーズン最優秀選手(MVP)に4回輝き、フリーエージェントとなった29歳のジェームズの去就について、さまざまな憶測が飛び交っていたが、劇的な形で終止符が打たれると、予想通りの結果を迎えたクリーブランドのファンは熱狂した。

 クリーブランドの南にあるオハイオ(Ohio)州アクロン(Akron)で幼少期を過ごしたジェームズは、米スポーツ誌スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)に掲載された手記のなかで、「オハイオの北東部に与えられるもは何もない。すべて自分で勝ち取らなければならない。努力した結果が、自分のものになる」と語っている。

「挑戦を受け入れる準備はできているよ。地元に戻ったからね」

 ジェームズは「ただいま」という一言を添えて、ユニホームを着た写真をインスタグラム(Instagram)とツイッター(Twitter)に投稿した。

 そしてジェームズは、クリーブランドのファンに対し、すぐにでも成功を収めることができると期待しないよう警鐘を鳴らした。

「チャンピオンシップを約束したわけではない。それを成し遂げることがどれほど難しいかを僕は知っている」

「現時点で僕らはまだ準備ができていない。無理だ。もちろん、新しいシーズンで勝ちたいと思っている。だけど僕は現実主義者だ。2010年の時よりも、長い時間がかかるだろう。僕の忍耐力が試されるし、それは承知の上だ」

 マイアミでチームメートだったドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)とクリス・ボッシュ(Chris Bosh)に別れを告げたジェームズは、デビッド・ブラット(David Blatt)HCの下、カイリー・アービング(Kyrie Irving)や今年のNBAドラフト全体1位指名のアンドリュー・ウィギンス(Andrew Wiggins)といった将来が期待される若手有望株を揃えたキャバリアーズに加わる決断を下した。

「若手中心で、新しいHCが指揮を執るチームに加わることにした。自分がしっかりとしなければいけないことはもちろんだけれど、若手と一緒にグループを引っ張っていけることと、彼らが未知の場所にたどり着く手助けができることに興奮している」