【7月11日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は10日、中国のハッカー集団が、米連邦職員全員の個人情報が保存された米政府のコンピューターに侵入していたと報じた。

 同紙が複数の米高官の話として伝えたところによると、ハッキング被害が起きたのは今年3月。国家機密事項の取扱許可を申請した職員のファイルが標的だったとみられるという。

 ハッカーらは人事管理局(Office of Personnel Management)のコンピューターのデータベースの一部に侵入したが、当局がこれを察知し、アクセスをブロックしたという。

 米国務省のジェン・サキ(Jen Psaki)報道官は、NYタイムズの報道内容の詳細を直接確認することは避けつつも、「個人を特定できる情報が流出したとは考えられない」と言明した。

 また、ジョシュ・アーネスト(Josh Earnest)大統領報道官も「こうした類いの脅威や侵入に対応するシステムが存在する。こうしたシステムがこの事案に対応したことを承知している」と記者団に語った。(c)AFP