【7月8日 AFP】オーストラリアを訪問中の安倍晋三(Shinzo Abe)首相は8日、日本の首相として初めて豪議会で演説し、その中でアジアの平和を追求する決意を宣言した。

 安倍首相は、アジア地域と世界の平和を促進するために、日本はいっそう力を尽くす決意だと述べた。また日豪両国はどちらも平和を愛し、自由と民主主義を尊重し、人権と法の原則を大切にしていると述べ、両国の関係を「特別な関係」と表現した。

 今回の訪問で安倍首相は豪州との防衛面、経済面での連携強化を目指し、日本の防衛装備や技術を豪州に移転可能にする協定に調印する。

 日本政府は今月1日に集団的自衛権の行使容認を閣議決定している。この閣議決定については、東シナ海(East China Sea)での領有権問題などをめぐり日本と対立している中国が反発している。中国は豪州の最大の貿易相手国となっている。

 また8日には、トニー・アボット(Tony Abbott)豪首相が4月に来日した際に大筋で合意されていた日豪経済連携協定(EPA)が調印される。(c)AFP/Glenda KWEK