【7月7日 AFP】サッカードイツ代表は、8日に行われるW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準決勝のブラジル戦を控え、セレソン(ブラジル代表の愛称)だけでなく、黒魔術師の呪いも跳ね返さなければいけないかもしれない。

 ブラジルは、ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)で行われる準決勝に、負傷している主力のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)なしで臨まなければならないが、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に住む黒魔術師のエリオ・シルマン(Helio Sillman)さんは、自身の呪いの力でヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督率いるドイツ代表を封じ込めることができるという。

 シルマンさんは、試合前の儀式でドイツ代表の人形に呪いをかけることを明かすと、「トップ選手を標的にして、脚を縛り付ける。そうすれば、ピッチで走ることはできない」と話した。

 マドゥレイラ(Madureira)北部に「ワールド・オブ・オリシャー(World of Orixas)」という宗教グッズ店を構えるシルマンさんは、ブラジル代表の試合がある度に儀式を行っている。

 この儀式では、サッカーのピッチを模した小さな箱を祭壇代わりに使用し、火をつけたろうそくと共に、対戦国で最も重要な選手の人形を入れるという。

 しかし、準々決勝でその標的になったコロンビアのハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)は、チームが1-2で敗れながらも1得点を記録している。

 この試合では、ブラジルの期待を背負うネイマールを、けがから守ることもできなかった。

 それでもシルマンさんは、グループリーグでの3試合と決勝トーナメント1回戦でのチリ戦が自身の魔力を証明していると指摘し、対戦国の選手の人形をボウルに入れながら「ブラジルが倒した4か国のものだよ」と話した。

 シルマンさんは最後に、ドイツ代表のトーマス・ミュラー(Thomas Muller)、マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)、マッツ・フンメルス(Mats Hummels)に注意を促した。(c)AFP