【7月6日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は5日、ブラジリア(Brazilia)で準々決勝が行われ、アルゼンチンが1-0でベルギーに勝利し、準決勝に進出した。

 ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)のゴールでベルギーを下したアルゼンチンが、1990年大会以来となる4強入りを決めた。

 アルゼンチンは前半8分、リオネル・メッシ(Lionel Messi)からのパスで先制点を手にした。

 メッシからボールを受けたアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)が、オーバーラップしてきたパブロ・サバレタ(Pablo Zabaleta)へのパスを狙うとこれがベルギーのヤン・フェルトンゲン(Jan Vertonghen)の右脚に当たり、このこぼれ球にイグアインがボレーで合わせて今大会初ゴールを決めた。

 先行を許したベルギーは、前半の終わりにかけて攻勢に出たが、ドリース・メルテンス(Dries Mertens)に代わり先発したケヴィン・ミララス(Kevin Mirallas)のヘディングシュートがわずかに枠をとらえられないなど、得点を奪えないままハーフタイムを迎えた。

 前半途中にディ・マリアがピッチ上での治療も実らず負傷交代していたアルゼンチンは、後半立ち上がりにヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)をかわしたイグアインが再び決定機を迎えたが、シュートはバーに弾かれ追加点を挙げることはできなかった。

 その後ベルギーは、守護神のティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)がメッシとの一対一を防いだものの、見せ場をほとんど作ることができず、2012年に監督に就任したマルク・ヴィルモッツ(Marc Wilmots)政権になって公式戦で初黒星を喫した。

 1986年大会を最後に優勝から遠ざかっているアルゼンチンは、9日にサンパウロ(Sao Paulo)で行われる準決勝でオランダとコスタリカの勝者と対戦する。(c)AFP