【7月3日 AFP】米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)の電子監視プログラムにより、「100人を優に超す逮捕」が行われ数多くのテロ計画の阻止に役立ったとの調査委員会による報告書が2日、発表された。

 米連邦プライバシー・市民的自由監視委員会(Privacy and Civil Liberties Oversight BoardPCLOB)は、インターネット大手企業などから大量のデータを収集するNSAの「PRISM(プリズム)」と呼ばれる監視プログラムを調査し、196ページの報告書にまとめた。NSAは、同プログラムが米国と同盟国に対するテロ攻撃を阻止してきたと主張している。

 PCLOBは、調査結果とNSAの主張が基本的に一致していると結論付け、「第702項(Section 702)」として知られる法律の下での同電子監視活動を大枠で支持した。

 報告書は「事例を概算したところテロ関連容疑で100件以上の逮捕があった」と指摘。「計画の妨害や容疑者の逮捕につながらなかった事例においても、第702項は脅威が続いていることを警告したり捜査を支援したりした」と述べた。米国と関連のある逮捕件数は約15件で、外国での工作活動や計画に関連したものは約40件だったという。(c)AFP