【7月2日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)中心部の工業用地で2日早朝、大規模な火災が発生し消防隊が駆けつけたところ、ミニバスや輸送コンテナの中で悲惨な生活を送っていた日本人や韓国人とみられる少なくとも15人のバックパッカーが発見され、救助された。

 同市があるニューサウスウェールズ(New South Wales)州のグレッグ・マリンズ(Greg Mullins)消防・救急局長官らによれば、発見されたのは日本と韓国から来た10代後半から20代前半の若者たちとされているが、警察では身元を確認していない。

 マリンズ氏は「消防隊は到着した際には通常の工業火災だと思っていたが、たった数分のうちに救助作戦に変わった。(発見された人たちは)悲惨な生活を送っていた。古いミニバスやトレーラーハウス、輸送コンテナなどの中にベッドがあったが、巨大な炎が近づいており、消防隊が火災の熱から保護する必要があった。彼らは恐怖のあまり動けなかったからだ。火は20メートルのところまで迫っていた」と報道陣に語った。

 同消防・救急局のイアン・クリマ(Ian Krimmer)本部長がAFPに語ったところによると、火は80人の消防隊員が数時間をかけて消火した。現在、出火原因について調査中だが、現段階では若者たちが仮住まいをしていたすぐ脇の建物から出火したとみられている。

 マリンズ氏は消防隊が発見していなければ若者たちは死んでいたと述べ、怒りをあらわに「このようなことがシドニーの真ん中であったことに憤慨している。誰かが彼らを利用しているのではないか。利益目的の業者がいるのか、家族なのか、無断占拠者たちなのか分からないが、利益目的だとすれば罰則が科され得る」と述べた。

 シドニー市の広報担当者によると、若者たちが発見された場所が違法宿泊施設として使用されていたのかどうかについて調査が行われている。(c)AFP