【7月1日 AFP】世界最高峰エベレスト(Everest、8848メートル)で4月に起きた史上最悪の雪崩事故以降、ネパール側からの登頂に初めて成功したものの、途中でヘリコプターを使用したことから認定の是非が検討されていた中国人女性登山家の王静(Wang Jing)さん(41)が、ネパール当局によって登頂者として正式に認定された。同国の観光省が1日、明らかにした。

 王さんは5月23日に地元ガイド5人とともにエベレスト登頂を果たしたが途中、ヘリコプターを使用したことが理由でネパール当局は記録認定を控えていた。ネパール当局は当初、王さんが雪崩に見舞われた部分を飛ばしてヘリコプターで直接、標高6400メートル地点にある第2キャンプまで進んだと発表していた。

 当局は、王さんの、ヘリコプターを使って先の地点にあるキャンプにテントなどの装備品を落としてからベースキャンプに戻り、再び徒歩で登頂したとの主張ついて調査を行った。その結果、王さんの登頂を認めたという。(c)AFP