【7月1日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦を控え、「アルプスのメッシ」ことスイスのシェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)が、新たな頂の踏破へ意欲を燃やしている。

 シャキリはグループリーグ最終戦のホンジュラス戦で、異名にふさわしいハットトリックの活躍をみせてチームを3-0の快勝へ導き、1日にサンパウロ(Sao Paulo)で行われる決勝トーナメント1回戦では、本家リオネル・メッシ(Lionel Messi)擁するアルゼンチンと対戦する。

 スイス紙ブリック(Blick)が「われわれにもメッシがいる」と誇らしげに報じる中、シャキリは「僕らにとって夢のカードだ。小さなスイスにとっての大きな挑戦になる」とコメントした。

「小さなスイスとしては大きなことをもう成し遂げたし、3点を決められて誇らしい。ここからはトーナメントだから、どんなことでも起こりうる」

 スイスは過去アルゼンチンに1度も勝てておらず、またW杯の8強からも60年間遠ざかっているが、シャキリはグループリーグ最終戦でハットトリックの活躍を見せて好調ぶりを証明し、アルゼンチンとの夢の対戦を実現させている。

 アルゼンチンからの歴史的な勝利を狙うオットマー・ヒッツフェルト(Ottmar Hitzfeld)監督はシャキリについて、「すでに自分の力を証明している。シェルダンは、ホンジュラス戦で歴史の1ページに名前を刻んだ」と語った。

「もしわれわれがあの試合と同じパフォーマンスを出せれば、アルゼンチンに勝つチャンスも出てくる」

(c)AFP