【6月30日 AFP】サッカー元日本代表の松井大輔(Daisuke Matsui)が、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で結果を残せなかった日本サッカーの今後を、AFPに対し語った。

 松井は、ブラジルでは日本の選手にまだ鋼のような精神力が足りていないことが証明されたと語り、さらに、近年は小さい頃から欧州のクラブに所属する少年たちが出てきたとはいえ、まだ体の成長しきっていない彼らに過度な期待をかけるのは危険だと述べた。

 レアル・マドリード(Real Madrid)の下部組織に所属する中井卓大(Takuhiro Nakai)君、FCバルセロナ(FC Barcelona)の下部組織に所属する13歳の久保建英(Takefusa Kubo)君はユーチューブ(YouTube)の動画で大きな話題となり、日本のメディアはアルゼンチンの天才、リオネル・メッシ(Lionel Messi)を引き合いに出して大きく取り上げている。

 しかし、4年前の南アフリカ大会(2010 World Cup)で16強入りの立役者の一人となった松井は、こうした少年たちが日本サッカーにとって本当に価値のある、本当の潜在能力を持った選手かを判断するには、しばらく時間がかかると警告した。

 ル・マン(Le Mans Union Club 72)やサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)などでプレーした経験を持つ松井は、「久保君や中井君のことは見てますけど、日本の希望を2人に託すのは早すぎると思います。体がどういう風に成長するか分からないからです」と話した。

「12歳から16歳までは、そんなに違いはないんだけど、17歳、18歳くらいになると、体格とかの面で、世界の選手と比べて伸び悩む選手も出てくる。2人のことが分かるのは、その時だと思います」

「ユースからプロの段階へ自動的にとんとん拍子で上がっていけるものでもないし、2人もそれが保証されているというわけでは全然ないと思います」