【6月23日 AFP】英王室は22日までに、ロンドン(London)のケンジントン宮殿(Kensington Palace)の改修費用が莫大(ばくだい)な額に上ったとの報道を受けて、同宮殿で暮らすウィリアム王子(Prince William)一家がその費用を自費で支払ったと擁護した。

 ウィリアム王子とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)夫妻、そして長男のジョージ王子(Prince George)が暮らすケンジントン宮殿の改修費用が400万ポンド(約6億9000万円)に上ったと報道された件について、王室の報道官はその額について認めなかったものの、ウィリアム王子夫妻が自費で支払ったと述べた。

 17世紀に建設された同宮殿で今回実施された大規模な改修では、新しい屋根へのふきかえ工事や、配管および電気系統の改修、アスベストの除去作業といった費用も含まれている。

 ウィリアム王子夫妻はこれまで、ケンジントン宮殿内の一角にあるノッティンガム・コテージ(Nottingham Cottage)と呼ばれる小さな別棟で暮らしていたが、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の妹で、2002年に亡くなったマーガレット王女(Princess Margaret)がかつて暮らしていた「アパートメント1A(Apartment 1A)」に引っ越した。

 この部屋が最後に改修されたのは、新婚当時のマーガレット王女が引っ越してきた直後の1963年だった。(c)AFP