【6月22日 AFP】韓国北東部の北朝鮮との軍事境界線近くに設置されている陸軍の施設で21日、兵士が同じ部隊の同僚らに向けて発砲し、5人が死亡、5人が負傷した。韓国軍は現在、この兵士の行方を追っている。

 陸軍の報道官はAFPに対し、「発砲した兵士はライフル銃と実弾を持って逃走中」と明らかにした。事件が起きたのは、同日午後8時(日本時間同)すぎ。兵士が乱射した理由は今のところ明らかになっていない。

 同施設は、東西に約250キロ、南北に約4キロにわたる非武装地帯(Demilitarized ZoneDMZ)のすぐ近くに設置されている。朝鮮戦争の休戦以降、南北を分断しているDMZには多数の地雷が埋設され、周囲には有刺鉄線が張り巡らされている。(c)AFP