【6月21日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は20日、サルバドール(Salvador)でグループEの試合が行われ、フランスが5-2でスイスを下し、2連勝で決勝トーナメント進出に大きく前進した。

 オリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)、ブレーズ・マテュイディ(Blaise Matuidi)、マチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、ムサ・シッソコ(Moussa Sissoko)が得点を記録したフランスは、スイスの反撃をブレリム・ジェマイリ(Blerim Dzemaili)とグラニト・ジャカ(Granit Xhaka)の2点に抑えて打ち合いを制した。

 ホンジュラスとの初戦を3-0で勝利していたフランスは、同日に行われる試合でホンジュラスがエクアドルに勝利すれば決勝トーナメント進出が確定する。

 試合は一方的な展開となったが、ベンゼマのPKの失敗や、試合終了のホイッスルが鳴った直後に入ったゴールが取り消されるなど、点差はさらに開いていた可能性もあった。

 ヴァルブエナのCKにジルーが頭で合わせてゴールラッシュの口火を切ったフランスは、その1分後にはスイスのヴァロン・ベーラミ(Valon Behrami)のバックパスを読み切ってボールを奪ったベンゼマからパスを受けたマテュイディが、この日本来のパフォーマンスではなかったスイスのGKディエゴ・ベナグリオ(Diego Benaglio)からゴールを決めた。

 さらにフランスは、ベンゼマがペナルティーエリア内でスイスのヨハン・ジュールー(Johan Djourou)に倒されて得たPKを自らが蹴ったが、シュートはベナグリオにはじかれ、こぼれ球に詰めたヨハン・カバイェ(Yohan Cabaye)のシュートも枠をとらえきれなかった。

 この後しばらく得点が入らなかったが、前半の終わりには電光石火のカウンターでジルーのクロスをヴァルブエナが押し込み、フランスは3-0でハーフタイムを迎えた。

 後半にはポール・ポグバ(Paul Pogba)のスルーパスから、ベンゼマがベナグリオの股を抜くシュートでスイスに白旗を挙げさせると、さらにベンゼマがシッソコの角度のないところからのシュートをお膳立てした。

 スイスはその後ジェマイリがFKから得点し、ジャカが強烈な一撃を蹴り込んだが、フランスが猛威を振るい逃げ切った。(c)AFP