【6月19日 AFP】世界一のチームと呼ばれたサッカースペイン代表の覇権は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のチリ戦に0-2で敗れたことで終わりを迎えた。

 ここでは、スペイン代表の黄金時代における、5つのハイライトを紹介する。

■アラゴネス監督の薫陶

 独特の指導スタイルを持つ故ルイス・アラゴネス(Luis Aragones)監督の下で、スペイン代表は2008年の欧州選手権(UEFA Euro 2008)を無敗で制し、44年ぶりに主要国際大会のタイトルを獲得してスペインが代表サッカーの新勢力であることを宣言した。

■連勝記録

 スペイン代表は、南アフリカで行われたコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2009)で米国代表に敗戦を喫した2009年まで、15連勝を含む35戦連続無敗記録を樹立した。

■敗戦からの優勝

 ビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督の下で2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)に臨んだスペイン代表は、初戦でスイスに0-1で敗れたものの、そこから優勝を果たし、ブラジル以外では初めてとなる自らの大陸以外で行われたW杯を制したチームとなった。

■欧州選手権連覇

 2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)では、スペインは決勝でイタリアを4-0で粉砕し、初めて欧州選手権を連覇したチームになった。

■スペイン-バルセロナによる支配

 スペイン代表が強豪国として頭角を現し始めたのと時を同じくして、クラブレベルでは、FCバルセロナ(FC Barcelona)が代名詞のパスサッカー「ティキ・タカ」で欧州の舞台を席巻した。

 アラゴネス監督とデル・ボスケ監督はどちらも元レアル・マドリード(Real Madrid)の指導者だが、チームの中心に据えたのはバルセロナの司令塔シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)だった。

 しかしスペインと同様、バルセロナも現在は凋落の一途をたどっている。(c)AFP