【6月17日 AFP】水産庁は前週終了した三陸沖での春の沿岸調査捕鯨で、ミンククジラ30頭を捕獲したと発表した。国際司法裁判所(ICJ)が3月、南極海での調査捕鯨の中止を日本に命じる判決を下して以降、初の捕鯨となった。

 水産庁によると、4月に宮城県石巻市の鮎川港から出航した捕鯨船団は前週、調査捕鯨を終えて帰港した。

 ICJは3月、日本が毎年南極海で行っている捕鯨活動は、科学調査の名を借りた商業捕鯨だと判断した。一方、日本側は春と秋に北西太平洋沿岸域で行っている活動も調査捕鯨と位置づけているが、南極海での捕鯨のみを取り上げたICJでは争点とならなかった。

 水産庁によると、今回捕獲されたクジラは、雄16頭と雌14頭。体長は平均約6メートルだった。(c)AFP