【6月14日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は13日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)開幕戦で微妙な判定の末ブラジルにPKを与えた西村雄一(Yuichi Nishimura)主審を擁護した。しかし、西村氏が今大会で今後主審を務めるかどうかについては言及を避けた。

 ブラジルが3-1でクロアチアを下した12日の開幕戦で、西村主審は試合の流れを変えるPKをブラジルに与えたとして各方面から批判を浴びた上、他の判定についても疑惑を投げかけられた。

 しかし、FIFAのレフェリング部門を統括するマッシモ・ブサッカ(Massimo Busacca)氏は、クロアチアのデヤン・ロブレン(Dejan Lovren)がブラジルのストライカー、フレッジ(Fred)を押したとしてPKを与えた西村主審の判定は正当だったと断言した。

「西村主審は非常に良い位置に立っていた」と、ロブレンの手がフレッジに当たっていた瞬間を捉えた問題の場面の写真を示しながらブサッカ氏は述べた。

「手が何か行為を行ったのを見て彼は(判定自体を)判断した。もしも選手が手を外側に広げてプレーをし、その手が相手選手に当たってしまったとしたら、主審にペナルティの判定をされても仕方がない」

 それでも、ブサッカ氏は西村氏が今大会の他の試合でも主審を務めるかどうかについては判断を避けた。

「それについて答えるのは不可能だ。われわれはまだ分析を終えていない。われわれは1つの判定だけでなく90分間の分析しなければならない。明確な分析をすればおのずと結論は出る」とブサッカ氏は述べた。(c)AFP