【6月12日 AFP】アフリカ中部のコンゴ民主共和国とルワンダ共和国の国境付近で11日、両国軍の部隊が衝突し、コンゴ軍とルワンダ当局によるとコンゴ兵5人が死亡した。両国間でここ数か月起きた中で最悪の衝突。

 コンゴ軍によると、ルワンダ軍部隊が越境して北キブ(North Kivu)州に入り込み、コンゴ軍兵士1人を拉致。その後、明け方に国境沿いで機関銃の発砲が始まった。

 小競り合いはその後エスカレートし、激しい戦闘に発展。コンゴ軍当局によると、双方が重火器を用いて応戦し、複数の地元住民の話によると「迫撃砲やロケット弾までも」が使用される戦闘が午後まで続いたという。

 コンゴ政府報道官は、拉致された兵士が殺害されたことを確認した上で、ルワンダ軍部隊の犯行だと非難した。

 一方のルワンダ政府はこれに反論し、コンゴ兵らがルワンダ領に入り込んでルワンダ兵らに発砲したと主張。戦闘でさらに4人のコンゴ兵が死亡したことを明らかにした。(c)AFP