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銃乱射から児童守る「防弾毛布」、米国で発売

2014年6月11日 14:07 発信地:ニューヨーク/米国

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銃乱射から児童守る「防弾毛布」、米国で発売
米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)にある学校の教室(2010年9月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Kevork Djansezian

【6月11日 AFP】米国史上最悪規模の犠牲者を出した小学校での銃乱射事件に触発されたオクラホマ(Oklahoma)州のある医師が、教室で銃を乱射する犯罪者らから子どもたちを守るための「防弾毛布」を発明した。

 2児の父であるスティーブ・ウォーカー(Steve Walker)さん(43)は、発砲や竜巻から子どもたちを守るためにこのオレンジ色の防弾毛布を開発した。米公共ラジオ局NPRはその形態について、「ヨガマット」のようだと表現している。

 きっかけとなったのは、2012年12月にサンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)で起き児童20人と大人6人が亡くなった銃乱射事件、そして、2013年5月にオクラホマ州の学校を襲い多数の死者を出した竜巻だったという。

 ニューヨーク(New York)のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前市長が銃による暴力の根絶を目指し設立した団体「エブリタウン・フォー・ガン・セーフティー(Everytown for Gun Safety)」によると、サンディフックでの事件以来、米国の学校では74件の発砲事件が発生。今月10日にもオレゴン(Oregon)州の高校で発砲事件が起き、生徒1人と容疑者1人が死亡している。

 サンディフック事件は比較的緩い米国の銃規制法について議論を巻き起こしたが、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が推進した対策案は、全米ライフル協会(National Rifle AssociationNRA)をはじめとする銃規制反対派の激しい反発を受け、上院で否決された。

 ウォーカーさんは仲間と共に、この政治的な行き詰まりを乗り越え、「双方が同意できるようなもの」を開発しようと考えたという。

 1枚1000ドル(約10万円)の防弾毛布は、米軍が採用しているものと同じ防弾素材を使っており、米国の学校で起きた発砲事件で使われた銃の90%からの銃弾を止めることができる。

 商品名は「ボディーガード・ブランケット(Bodyguard Blanket)」で、宣伝用ビデオには、背中にこの毛布を盾のように背負いかがみ込む子どもたちが写されているが、体の側面は無防備に露出したままだ。

 ウォーカーさんはAFPに対し「これを使えば子どもたちが無傷でいられると言っているわけではなく、負傷する確率を減らせるというだけだ」と説明している。

 だが、この商品については賛否両論が上がっている。交流サイトのフェイスブック(Facebook)に作られた製品ページでは、明るいオレンジ色が犯人の注意をひいてしまうのではないかとの意見が一部ユーザーから寄せられた。

 また米メディアは、1枚1000ドルという価格は、たとえ大幅な値引きがあったとしても多くの学区の予算を超えるものだと指摘しているが、一方のウォーカーさんは、設置に500万ドル(約5億円)もかかる竜巻シェルターと比べ、防弾毛布は5分の1の費用で導入が可能だと主張している。(c)AFP

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