【6月9日 AFP】ブラジルの裁判所は8日、サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の開幕戦を目前に控えたサンパウロ(Sao Paulo)の地下鉄職員らが賃上げを求め続けるストライキは違法だとして、職員らに対しスト続行1日当たり50万レアル(約2300万円)の罰金支払いを命じた。一方の職員らは投票で、この裁判所命令を無視し、ストを続行することを決めた。

 同市のスタジアム「アレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)」では12日、W杯開幕戦のブラジル対クロアチア戦が行われる予定で、6万人を超える観客を迎える準備が進められている。地下鉄ストは2000万人が暮らす商業の中心地である同市ですでに大規模な交通渋滞を引き起こしている。

 5路線ある同市地下鉄は一部運行しているが、同スタジアムの駅に向かう電車は全て運行を中止している状態だ。(c)AFP