【6月11日 AFP】欧州で開戦が刻一刻と迫るなか、1938年W杯の開催国に選ばれたのはフランスだった。

 オーストリアはドイツに併合され、スペインは内戦に明け暮れ、イングランドは国際サッカー連盟(FIFA)と対立していた。

 そして、2大会連続となる欧州でのW杯開催に反発した南米からはブラジルのみが参加となった。

 アジア勢はこの大会が初参加となり、現在のインドネシアにあたるオランダ領東インドが本大会に出場している。

 イタリアは準決勝でブラジルに2-1で勝利すると、決勝ではハンガリーを4-2で破り、大会連覇を成し遂げた。

 イタリアはジュゼッペ・メアッツァ(Giuseppe Meazza)がチームの中心となり、大会得点王にはブラジルが6-5でポーランドに勝利した試合で4得点を挙げる活躍をみせた、「黒いダイヤモンド」ことレオニダス・ダ・シウバ(Leonidas da Silva、ブラジル)が輝いた。(c)AFP