【6月6日 AFP】世界環境デー(World Environment Day)の5日、ネパールの首都カトマンズ(Kathmandu)郊外の公園で、世界新記録の樹立を目指して議員や学生を含む2000人あまりの人々が「ツリーハグ(木を抱擁)」するイベントが開催された。

 主催者が吹く笛の音を合図に参加者らは木の幹に抱きつき、ネパールの演奏家らが伝統的な太鼓を打ち鳴らす中で2分間しっかりと木を抱き締めた。

 イベント主催者の1人、タネスワル・グラガイ(Thaneswar Guragai)さんは「参加者数は非常に多かった。世界記録を更新するため、最終的に2001人の人々が一斉に木にハグした」と話す。

 参加者の1人で、24歳の学生のトリプティ・プラジャプティ(Tripti Prajapti)さんは、AFPの取材に「木にハグしていると、つながっていると感じる。一個人としてであっても、木の保護と保存に貢献できるのだ」と語った。

 ネパールの国会議員20人もこの活動を支援するため、同イベントに参加した。

 クリシュナ・バハドゥール・チャンテル・タパ(Krishna Bahadur Chhantel Thapa)議員は「われわれは若者らを応援するためにここに来た。ただ木にハグするだけでは、状況が改善するわけではないかもしれないが、それによって意識が向上する」と述べた。

 イベント主催者らは、ギネス世界記録(Guinness World Records)更新の申請書を提出する予定で、この申請に対しては2か月以内に裁定が下される見込みだ。

 世界最大の「ツリーハグ」イベントについては、2013年7月に米オレゴン(Oregon)州で936人が参加したイベントが現在の世界記録とされている。(c)AFP