【6月3日 AFP】サッカー国際親善試合は2日、米フロリダ(Florida)州タンパ(Tampa)のレイモンド・ジェームス・スタジアム(Raymond James Stadium)で行われ、日本は3-1でコスタリカに勝利した。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場するチーム同士の対戦となった試合は、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でプレーする香川真司(Shinji Kagawa)が決勝点を挙げた日本に軍配が上がった。

 タンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)の本拠地で行われた試合は、前半31分にブライアン・ルイス(Bryan Ruiz)のゴールでコスタリカが先制した。

 オランダ・エールディビジのPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)に所属するルイスは、ゴール前に上がったクロスに反応すると、今野泰幸(Yasuyuki Konno)を振り切ってゴールを決めた。

 しかし、日本は後半から出場したJリーグ1部(J1)のガンバ大阪(Gamba Osaka)でプレーする34歳の遠藤保仁(Yasuhito Endo)のゴールで試合を振り出しに戻す。

 イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属し、この日キャプテンマークを巻いた本田圭佑(Keisuke Honda)が得意とする左足でペナルティーエリア中央にパスを出すと、ボールに走り込んだ遠藤が同点ゴールを決めた。

 迎えた後半35分、ペナルティーエリア中央でボールを受けた香川が、体勢を崩しながらも右足でシュートを放つと、ボールはコスタリカのGKケイロール・ナバス(Keilor Navas)の横を抜けて、日本は2-1と逆転に成功した。

 そして後半ロスタイムには、同31分から途中出場した柿谷曜一朗(Yoichiro Kakitani)が追加点を挙げ、勝利を決定づけた。

 日本は6日に再びタンパで行われるザンビアとの親善試合で最終調整を行った後、大会が開催されるブラジルに移動し、14日のグループC初戦でコートジボワールと対戦する。その後、日本は同組のギリシャ、コロンビアとの試合を控えている。

 一方、イングランド、ウルグアイ、イタリアと同組のグループDに入っているコスタリカは、同じく6日にフィラデルフィア(Philadelphia)でアイルランドと大会前最後の親善試合に臨んだあと、14日にウルグアイとの初戦を迎える。

 この試合で日本は、コロンビア出身で母国の代表チームを率いた経験もあるホルヘ・ルイス・ピント(Jorge Luis Pinto)監督が指揮を執るコスタリカを仮想コロンビアと想定して臨んでいた。

 対するコスタリカは、イタリア出身のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督が率いる日本と対戦することで、イタリア戦の感覚をつかみたいと考えていた。 (c)AFP/Jim SLATER