【5月29日 AFP】中国で、買ったばかりの子ネコを惨殺し写真をインターネットに投稿した女性が、人々から「常軌を逸している」と怒りの集中砲火を浴びている。

 国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)の29日の報道によると、広東(Guangdong)省恵州(Huizhou)に住む元マーケティングコンサルタントの女性は先週、自宅浴室で飼っていた子ネコの頭を斬り落とし、その写真をマイクロブログの「新浪微博(Sina Weibo)」に投稿した。子ネコは今月初めに購入したばかりだったという。

 ネットユーザーからは怒りのコメントが殺到し、女性は写真を削除したが、その後も数日にわたってネット上では女性への非難が継続。女性は、謝罪文を公開し「当時は酒に酔っていた」と弁明するとともに、父親の不倫疑惑の腹いせだったと説明した。

 チャイナ・デーリーによれば、この謝罪文には6万件以上のコメントが寄せられたが、ほとんどが女性を激しく非難するものだった。また、女性が精神的な問題を抱えていて、自殺も考えていたのではないかと過去の投稿内容から推測する意見もあった。

■当局者が散歩中の飼い犬を撲殺

 中国では、絶滅が危惧されていない動物については現在、保護する法律がない。一方で、近年は動物愛護の意識が高まっており、動物虐待がたびたび民衆の怒りを呼んでいる。

 北京(Beijing)の英語情報誌「ベイジナー(Beijinger)」によると、北京では先週、同地在住の英国人男性が連れていた飼い犬を当局者に殺されるという恐怖の体験をしている。

 この男性は、飼っていた小型犬を連れて市内を散歩していた際、市当局者から飼い犬の登録証を見せるよう要求された。男性がまだ登録手続き中だと説明すると、当局者ら5人は男性を押さえつけ、犬を棒で殴りつけて殺したうえ、死体を袋に入れて持ち去ってしまったという。そのとき警察は男性に、登録証がなければ法的手段を取る術はないと告げたという。(c)AFP