【5月28日 AFP】米NBCニュース(NBC News)は27日、米政府の国内外における大規模な情報収集活動を暴露しロシアに亡命した米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)の元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が、自分は米情報機関で「スパイとしての訓練」を受け、「海外での秘密任務」に従事していたと語ったインタビューの抜粋を放送した。

 スノーデン元職員はこれまで、一連の暴露を行う前には米情報機関で地位の低い契約職員として働いていたともされていた。だが元職員は、亡命後初となる米国メディアとのインタビューでこれを否定。「私は昔ながらの意味でのスパイとして訓練を受けた。実際とは別の仕事に就いていることを装いながら海外で暮らしていた。本名とは違う名前も与えられていた」と語った。

 また、米中央情報局(Central Intelligence AgencyCIA)とNSAの「技術専門家」として極秘の任務にあたり、米国防情報局(Defense Intelligence AgencyDIA)では教官の立場にもあったと主張。

 さらに、「私は単独で行動し、他の情報員をスカウトすることもなかった。私の仕事は、米国に有利に働くシステムを作ることだった。現場という最も低いレベルから、最も高いレベルまで、あらゆるレベルでこの職務にあたった」「私が地位の低いシステム管理者であり、自分が何を言っているかも理解していないという主張は、いささか誤解を招くものだ」などと述べた。

 先週に行われたインタビューは、28日に全編が放送される予定だ。(c)AFP