【5月25日 AFP】第67回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)の出品作品で最も素晴らしい演技をした犬に贈られる非公式の賞「パルム・ドッグ(Palm Dog)」の受賞者(犬)が23日発表され、ハンガリーのコーネル・ムンドルッツォ(Kornel Mundruczo)監督の映画『White God』に出演した兄弟犬2匹が受賞した。

 2匹は、同作に登場する「ハーゲン(Hagen)」を演じたルーク(Luke)とボディ(Body)。飼い主の少女と引き離され捨て犬となり、闘犬にさせられた果てに仲間たちと人間に復讐しようとするハーゲンを兄弟で演じた。

 ムンドルッツォ監督は賞の発表前にAFPに対し、「ハーゲンは社会の隅に追いやられ、虐げられた者たちの象徴だ」と語った。適役の犬を見つけるまでには、およそ3か月がかかったという。

 23日の授賞式には2匹は残念ながら出席できなかったが、ムンドルッツォ監督が代理でおもちゃの骨を受け取った。

『White God』は若手監督を紹介する「ある視点」部門に出品されており、同部門の最高賞も受賞した。(c)AFP/Marianne BARRIAUX