【5月23日 AFP】5月22~25日の4日間にわたり欧州連合(European Union)加盟28か国で、欧州議会(European Parliament)の新しい議員を選ぶ選挙が行われている。

 1. 投票日:5月22~25日

 合計で約3億8200万人の有権者を擁する加盟28か国は、この4日間のいずれかの日に投票を行う。22日には英国とオランダ、23日にはアイルランドとチェコ(チェコは24日までの2日間)、24日にはラトビア、マルタ、スロバキアで投票が行われ、他の21か国は25日に一斉に行う。

2. 議席数:751人
 欧州議会議員(MEP)の議席数は、各国に人口比に応じて割り当てられている。最多はドイツの96人で、これに次ぐのがフランスの74人、イタリアと英国の73人。ルクセンブルク、マルタ、キプロス、エストニアといった小国は6人となっている。

 3. 初実施年:1979年
 欧州議会の議員は1979年以降、直接普通選挙で選ばれており、今回の選挙は8回目。それ以前の欧州議会は、各国議会の代表から構成されていた。欧州議会議員の任期は5年。

 4. 投票率
 投票が義務となっているのは、ベルギー、キプロス、ギリシャ、ルクセンブルクの4か国のみで、欧州全体の投票率は近年、下がり続けている。実施初年の1979年の投票率は62%だったが、前回(2009年)は43%に下がった。

 5. 7つの政治会派
 欧州議会議員は、国ごとではなく政治信条によって会派を形成し、現議会では7つの会派が公認されている。規模の大きい順に、欧州人民党(European People's PartyEPP)、欧州社会・進歩連盟(Socialists and DemocratsS&D)、欧州自由民主連盟(ALDE)、緑の党・欧州自由連盟(Greens-EFA)、欧州統一左派・北方緑の左派同盟(GUE/NGL)、欧州統合に懐疑的な欧州保守改革連盟(ECR)(主に英・ポーランド・チェコ)と自由と民主主義のヨーロッパ(Europe of Freedom and DemocracyEFD)。現在、複数の極右政党が新会派の結成を目指している。