【5月22日 AFP】米政府は、ナイジェリアでイスラム過激派「ボコ・ハラム(Boko Haram)」によって拉致された少女200人以上の救出活動を支援するため、隣国チャドに無人機1機と兵士80人を派遣した。米政府高官が21日、明らかにした。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は議会に宛てた書簡で、「これら兵士はナイジェリア北部と周辺地域で、情報収集や偵察機による監視活動などを支援する」と説明。事件解決まで、部隊をチャドにとどまらせる方針を明らかにした。ただ、派遣した航空機の種類については言及していない。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた米国防総省高官によると、部隊は少なくとも1機の非武装の偵察用無人機を使用し、少女たちの行方を捜索する予定。

 ボコ・ハラムは先月、チャドとの国境に近いナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州のチボク(Chibok)地区にある学校の寄宿舎から、女子生徒200人以上を拉致した。(c)AFP