【5月22日 AFP】米インターネット競売大手イーベイ(eBay)は21日、利用者のパスワードなどの個人情報が保管されているデータベースにハッカーが侵入したと発表した。利用者に通知し、パスワード変更を促しているという。

 影響を受けた利用者アカウントの数は公表されていないが、世界中の利用者1億2800万人に影響する可能性があり、小売業界で起きたデータ流出としては過去最悪規模の被害が出た恐れがある。

 イーベイの声明によると、同社のデータベースは2月下旬から3月上旬にかけてサイバー攻撃を受けた。保管されていたデータには「利用者の名前、暗号化されたパスワード、電子メールアドレス、住所、電話番号、生年月日が含まれている」としている。ただ、「財務情報などの秘密個人情報は含まれていない」という。

 また同社の広報担当によると、同社のオンライン決済サービス「ペイパル(PayPal)」のデータは別に保管されているため、影響を受けていないと述べた。

 イーベイは約2週間前に「従業員のログイン認証情報の流出」を検知し、調査を開始したという。(c)AFP/Sophie ESTIENNE