【5月1日 AFP】米東海岸は4月30日、気候の良さで知られるフロリダ(Florida)州北部にかけての広範囲で豪雨に見舞われ、各地で道路が崩壊した。空の便にも大きな乱れが出ている。

 北東部の都市ボストン(Boston)、ニューヨーク(New York)、ワシントンD.C.(Washington D.C.)はいずれも大雨となった他、南東部のフロリダ州北部では複数の家屋が浸水被害を受け、屋根の上で身動きが取れなくなった住民が当局に救助された。気象情報によれば、一部地域では2~3時間で550ミリの激しい雨が降ったという。

 この大雨の影響で、フィラデルフィア国際空港(Philadelphia International Airport)、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)、ワシントンのダレス国際空港(Dulles International Airport)など各地の空港で多数の便に遅延が発生した。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、ワシントン北西部のボルティモア(Baltimore)では複数の道路が崩壊し、洪水で車が押し流された。

 フロリダ州の西側にある6州では今週、竜巻で少なくとも36人が死亡する被害が出たばかり。米国立測候所(National Weather ServiceNWS)は、東海岸の悪天候は5月1日も続く見込みだとして、雷や強風、竜巻に注意を呼び掛けている。(c)AFP