【4月27日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は27日、訪問先のマレーシアで記者会見し、ウクライナで「挑発」を続けているロシアに対して西側諸国はさらなる措置を取ると述べた。先進7か国(G7)と欧州連合(EU)は、28日にも対露追加制裁を発表するとみられている。

 ロシア、ウクライナ、米国、EUの4者は今月17日にスイス・ジュネーブ(Geneva)でウクライナの違法な武装集団の武装解除などを行うことで合意したが、オバマ大統領は、その履行に向けてロシアは「指一本動かしていない」と批判。「ロシアが平和的に緊張を緩和してこの問題を解決するのではなく挑発の道を進むならば、重大な結果がもたらされるだろう」と述べた。

 オバマ大統領はロシアに対し、ウクライナ東部で行政庁舎を占拠している武装勢力への退去の呼びかけや、「国際監視団が武装勢力に妨害されたり、一部のケースでは拘束されたりしているのを傍観するのではなく、国際監視団に参加」することを要求した。(c)AFP/Bertrand DE SAISSET, with Stephen COLLINSON in Kuala Lumpur