【4月26日 AFP】インドネシアで、スイス製の高級腕時計をはめている写真が公開された国軍司令官が、時計は中国製の偽物だと開き直り、かえって国民の怒りを買っている。

 きっかけは数日前にシンガポールのウェブサイトに掲載された、インドネシア国軍司令官ムルドコ(Moeldoko)将軍の最新インタビュー映像だった。映像のなかでムルドコ氏はスイス高級腕時計ブランド、 リシャール・ミル(Richard Mille)の腕時計を身に着けていた。時計は同ブランドのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)コレクションで、価格は10万ドル(約1000万円)を超える。

 将軍は、腕時計はフェリペ・マッサの精巧なイミテーションで、500万ルピア(約4万4000円)で買ったと説明し、他にも偽物品を多数保有していると述べた。

 だが現地メディアによると、腕時計の真偽について記者らに詰め寄られてかっとなった将軍は、「見てろ。私が嘘を言っていないと分かるから」と記者たちに言い放って腕時計を床に投げつけ、本物だったらこんなことはしないと言った。

 それでもムルドコ将軍の主張は疑いと怒りの目で見られている。いまだ数百万人が貧しい生活を送っているインドネシアでは、政府高官の豪勢な暮らしぶりは触れにくい問題となっている。(c)AFP