【4月25日 AFP】韓国南西部・珍島(Jindo)沖で16日に起きた乗客乗員476人が乗った旅客船セウォル(Sewol)号の沈没事故は、25日もダイバーによる不明者捜索が続けられている。週末には天候の悪化が予測されることから捜索活動の迅速化が求められ、捜索を急ぐよう政府職員らに迫る家族の姿もみられる。

 これまでに確認された死者の数は183人に上っている。だが依然として119人の安否が不明だ。生存者がいる可能性はかなり低くなったが、なかなか進まない捜索活動に家族らは怒りと不満を募らせている。

 好天が続いたここ数日、ダイバーの捜索活動は穏やかな波にも助けられた。だが、それでもセウォル号の船内捜索は困難を伴い、1日に収容できる遺体は約30体程度だ。

 先に韓国海洋警察は、捜索活動が行われている海域は今週末、悪天候が予測されており暴風雨警報が出される可能性があると発表した。

 セウォル号の沈没事故では、事故当日の16日に174人が救出されて以来、生存者は1人も見つかっていない。(c)AFP/Lim Chang-Won