【4月24日 AFP】英ロックバンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)は23日、6月に発売される初期3アルバムのリマスター版に収録の未発表2曲を公開した。

 収録される未発表曲は「胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love)」の初期バージョンと、1970年録音のブルースのスタンダード曲カバー「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ/トラブル・イン・マインド(Key To The Highway/Trouble In Mind )」。

 リマスター版には別バージョンや録音過程の音源(スタジオ・アウト・テイク)、ライブ音源などが含まれており、初期のスタジオセッションの雰囲気を味わうことができる。監修したギタリストのジミー・ペイジ(Jimmy Page、70)は、長い時間をかけて膨大な音源の中から楽曲を選んだという。

 ボーカルのロバート・プラント(Robert Plant)は「特に多作な時期だった。そこで私たちは互いの能力を把握していった」と語った。

 発掘された音源を聴いて若いころの自分に驚かされることもあったというプラント。熱意が作品のクオリティーを上げる妨げにもなったとしながら、『うわっ、なぜ私はここで黙らなかったんだ』と思うこともしばしばだったと、英BBCのインタビューで語った。

「でも、それは当時の熱意あふれる4人の驚異的な演奏家が成長する過程だった」(プラント)

 リマスター版では、「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ/トラブル・イン・マインド」は「レッド・ツェッペリン Ⅲ」に収録される。また「レッド・ツェッペリン Ⅱ」に収録される「胸いっぱいの愛を」の初期バージョンは、完成版とはかなり異なっている。

 レッド・ツェッペリンは1980年に解散したが、バンドへの注目は今も高い。ただ、プラントはバンドが今後再結成してライブをする可能性は「ゼロ」と語っている。(c)AFP