【4月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するアドナン・ヤヌザイ(Adnan Januzaj)が、ベルギー代表でのプレーを考えていることが分かった。23日、同代表のマルク・ヴィルモッツ(Marc Wilmots)監督が明らかにした。

 19歳のヤヌザイがどの国の代表チームを選択するかについては以前から注目が集まっていたが、今回、本人が憶測に終止符を打った。

 16歳でユナイテッドに引き抜かれ、今シーズンは何度か目を引くプレーを見せたヤヌザイには、アルバニア、トルコ、コソボ、セルビア、さらにはイングランド代表でもプレーする可能性があった。

 しかしながら今回の決断で、ヤヌザイはベルギー代表のメンバーとして、6月から開幕するW杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場する可能性も出てきた。

 現役時代には2002年の日韓大会(2002 World Cup)でW杯に出場したヴィルモッツ監督は、自身のツイッター(Twitter)アカウントで「正式に確認が取れた。アドナン・ヤヌザイは今後、ベルギー代表の候補として考えていいそうだ!」と報告した。

「良い知らせだし、大喜びしている。才能ある選手を、赤い悪魔(ベルギー代表の愛称)の候補として考えることができるんだからね」

 ベルギーでコソボ系の家庭に生まれたヤヌザイは、RSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)のアカデミーを経てユナイテッドへ移籍した。

 ヤヌザイは今季、ユナイテッドで印象的なプレーを見せたことで、様々な国の代表から声がかかっていた。クラブでも、前年優勝チームが悲惨なシーズンを送り、22日にはデビッド・モイーズ(David Moyes)氏が指揮官を解任されるに至るなかで、数少ない明るい材料となっていた。(c)AFP