【4月23日 AFP】米国防総省は22日、ウクライナ危機をめぐりロシアとの緊張が高まっていることを受け、北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国への軍事支援を強化するため、東欧のポーランドとバルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)に合計で約600人の兵士を派遣すると発表した。

 派遣は少なくとも今年末まで続けられる一連の軍事演習の一環で、イタリアに駐留する米陸軍第173空挺旅団の150人が23日にポーランドに到着し、さらに約450人の兵士が近日中にバルト3国に展開する予定だという。

 記者会見した米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は「ウクライナにロシアが侵攻して以降、われわれは同盟国や友好国を安心させる方法を常に模索してきた」と述べた上で、米軍部隊の展開は「欧州での防衛義務について本気で考えていることを具体的に示すもの」であるとともに、ロシア政府に対し「われわれが欧州大陸での義務を非常に真剣に受け止めている」というメッセージを送るものだと述べた。(c)AFP