【4月23日 AFP】米ニューヨーク市警(NYPD)が、警官と一緒に撮った写真をツイッター(Twitter)に投稿してほしいと市民に呼び掛けたところ、警官の暴力行為を捉えた写真が数多く投稿されるという屈辱を味わってしまった。

 NYPDはツイッターの公式アカウント「NYPD News」で、「NYPDの職員と一緒に撮った写真をお持ちですか?『#myNYPD』のハッシュタグでツイッターに投稿して下さい。投稿写真は市警のフェイスブック(Facebook)ページに転載されるかもしれません」と呼びかけた。

 楽しげで低コストな広報効果を期待したものだったが、その結果は市警の目算とは程遠いものだった。

 ツイッター上では、デモ参加者を拘束する警官を撮影した写真の数々が拡散。中には、手錠をかけられた若い黒人女性の髪を引っ張る警官や、交通規則を無視して道路を横断したことで呼び止められた84歳の男性が顔から血を流す姿を捉えた不快な写真もあった。

 また、デモ参加者を殴った警官を撮影した写真には、「警棒を振りかざすたびに市民の心を変えていくNYPDの警官」とのコメントが添えられていた。

 NYPDのフェイスブックページにはこれまでのところ、市民から投稿された楽しげな写真は1枚も掲載されていない。(c)AFP