■ライアン・ギグス(Ryan Giggs、ウェールズ)

 イングランドサッカー史上、最も輝かしい経歴を持つ選手で、ユナイテッドでの最多出場記録も保持している。衰え知らずの40歳は、モイーズ監督政権下では選手兼コーチとしてチームスタッフも務めていた。

 経験豊富で、人間性という強みも持つギグスだが、それが暫定指揮官以上の責務をまっとうするのに十分なものかは、まだまだ未知数と言える。それでも、5人の中でファンから最も支持されるのは間違いない。

■アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson、スコットランド)

 マンチェスター・ユナイテッドの前指揮官で、英国サッカー史上最も成功した監督。昨季終了をもって監督業を引退して以来、この仕事に復帰することはありえないと断言している。

 72歳となり、現在はクラブ理事を務めるファーガソン氏だが、それでも彼は、自分の26年以上の仕事が目の前で無に帰そうとしている時に、脇役にとどまるだけで本当に満足できる男だろうか?

 自らが推薦したモイーズ監督が解任されたことで、責任を感じ、胸を痛めている可能性はある。(c)AFP/Julian GUYER