【4月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は22日、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督の後を継いでから1年と経たずに解任された。

 AFPは解任の5つの理由を振り返り、なぜモイーズ監督がオールド・トラフォード(Old Trafford)での1シーズン目を乗り切れなかったかを考える。

■コーチ陣の刷新

 モイーズ監督が指揮官に就任して最初に下した決断は、今考えれば最悪のものの一つだった。

 監督はマイク・フェラン(Mike Phelan)氏、レネ・ミューレンスティーン(Rene Meulensteen)氏、エリック・スティール(Eric Steele)氏を留任させず、エバートン(Everton)時代からの仲間であるスティーブ・ラウンド(Steve Round)氏、ジミー・ラムスデン(Jimmy Lumsden)氏、クリス・ウッズ(Chris Woods)氏を呼び寄せた。ユナイテッドでの成功に欠かせない、経験豊富で人望も厚いコーチ陣を追い払ってしまったのだ。

 その時、ミューレンスティーン氏がモイーズ監督にかけた言葉が結末を暗示していた。

「私は言った。『デビッド、失礼かもしれないが言わせてくれ。君はエバートンで素晴らしい仕事をしてきたが、自分の操る船がヨットから豪華客船に替わることを理解しているか?』とね。ファーガソン船長には、私も含めた優れたクルーがいた。デビッドはそのことを理解しなかった。そして顔なじみを呼びたがった」