【4月22日 AFP】米アグリビジネス大手モンサント(Monsanto)の研究者らがミズーリ(Missouri)州チェスターフィールド(Chesterfield)の施設で行っている植物種子の遺伝子組み換え(GM)の研究をめぐっては、「いかがわしい技術」と懸念する声が一部の間では依然として根強い──。

 チェスターフィールドの施設には約1200人が常駐し、科学界に登場したこの新しい技術を日々研鑽(けんさん)している。GM種子製造で世界首位に立つモンサントは自社の種子について、害虫や厳しい気候に強く、市場性の高い作物の栽培を実現すると主張している。

 同社のバイオ技術規制方針を担当する責任者のレイ・ドバート(Ray Dobert)氏は、技術的にはトウモロコシと動物の遺伝子を掛け合わせることもできるが、「社会一般の認識などに配慮してそうしたことは行っていない」と話す。

 実際に研究が行われているモンサントの研究室は公開されていないが、訪問者は見学ツアーを通じて、植物が何色ものライトに照らされて栽培されている温室などを見ることができる。

 米国では長年、見栄えを良くしたり、収穫量を増やす目的で、トウモロコシや大豆といった作物の遺伝子組み換えが行われているが、国民の健康への悪影響はこれまで確認されていない。

 モンサントの最高技術責任者であるロバート・フレーリー(Robert Fraley)執行副社長は、研究所から数キロ離れた本社に集まった報道陣に対し、食品の安全性に関してGM食品が問題になったことは一度もないと述べ、「しゃっくりや腹痛さえ引き起こしたことはない」と語った。