【4月22日 AFP】世界で最も長い歴史を誇るボストン・マラソン(Boston Marathon)が21日、今年も開催された。ゴール付近での2度の爆発で多数の死傷者を出した昨年の前回大会の恐怖に屈することなく、3万6000人のランナーが参加し、沿道は声援を送る観客であふれた。

 昨年の事件では、爆弾の金属片を浴びて3人が死亡、264人が負傷した。今大会は、惨事の再来を防ぐため昨年の2倍の3500人の警察官が出動する厳戒態勢の中で開催された。

 黙とうから始まった今大会には、昨年より9000人多い3万6000人のランナーが世界中から集結した。これは、ボストン・マラソンの100周年大会が開かれた1996年の3万8708人という最多記録に迫る参加者数となった。

 昨年4月15日に発生した事件では、チェチェン(Chechen)系の兄弟のタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)容疑者(死亡)とジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)被告が、爆発物を詰めた圧力鍋で作った爆弾をリュックサックに入れて犯行に及んだことから、今大会では「リュックサック禁止」という規則をはじめとする厳しい安全対策措置が講じられた。