【4月21日 AFP】中国・北京(Beijing)で20日、北京国際モーターショー(Beijing International Automotive Exhibition)が開幕した。世界最大の自動車市場を抱える中国は経済成長の鈍化と環境問題に悩まされており、市場の先行きには不透明感が漂うが、主要メーカー各社は自信をのぞかせている。

 2013年の中国での自動車販売台数は、計2198万台と前年比13.9%の伸びを見せた。だが、月別では今年1月に過去最高の17.8%増を記録した後は伸び悩み、3月の売り上げは前年比6.6%と急落した。中国経済は2014年第1四半期は7.4%の成長にとどまり、過去18か月ぶりの低水準となった。

 大気汚染と道路渋滞が深刻化する中国では、各地の都市で自動車の総量規制を相次いで導入している。こうした動きについて一部の専門家らは、自動車販売が落ち込む恐れがあると警告している。

 しかし、メーカー各社および業界のアナリストらは、世界の製造業にとっての中国市場の重要性は誇張してもしすぎることはないと述べる。米フォード・モーター(Ford Motor)のアラン・ムラリー(Alan Mulally)最高経営責任者(CEO)は、中国国内の消費の伸びは渋滞による懸念を上回るとの見通しを示すとともに、「消費経済」目指す中国の政策こそが「リスク低減」のカギとなると指摘した。(c)AFP/Kelly OLSEN