【4月21日 AFP】国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に機材や物資を届ける3度目のミッションに臨む米民間宇宙開発ベンチャー、スペースX(SpaceX)の無人宇宙船「ドラゴン(Dragon)」は日本時間の20日夜、ISSとのドッキングに成功した。

 技術的問題により打ち上げが3度にわたり延期されていたドラゴンは、米フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)で18日午後(日本時間19日午前)、ロケット「ファルコン9(Falcon 9)」に搭載され打ち上げられた。

 米航空宇宙局(NASA)は、ドラゴンが「ハーモニー(Harmony)」モジュールにドッキングする際のISS内の飛行士たちの姿をテレビ中継。

 ドラゴンはグリニッジ標準時(GMT)の20日午前11時14分(日本時間同日午後8時14分)、ISSの船長を務める日本人宇宙飛行士の若田光一(Koichi Wakata)さんと米飛行士のリック・マストラキオ(Rick Mastracchio)さんが操る長さ17.6メートルのロボットアームに捕捉された。

 その後、GMTの午後2時6分(日本時間同11時6分)にブラジルの上空41万8000メートルの地点でISSとドッキングすると、若田さんは「捕捉完了。チームの皆さん、おめでとう」と述べた。

 ISSとの結合部分の与圧を行った後、ドラゴンに積まれた食料、新しい宇宙服、交換用の部品、150回分の化学実験のための器具といった物資が降ろされる。

 今回のミッションは、スペースXによる商業補給としては3度目、ISSへの飛行としては4度目となる。(c)AFP