【4月20日 AFP】インターネットを通じた嫌がらせやいじめを苦にカナダ人の少女=当時(15)=が2012年10月に自殺したことに関連して、この少女をネットで脅迫した容疑でオランダ人の男(35)が今年1月、オランダ南部ティルブルフ(Tilburg)で逮捕されていたことが分かった。オランダの検察当局が18日、明らかにした。この少女の自殺をきっかけに、ネットいじめなどについて世界的な議論が巻き起こっていた。

 オランダ検察の報道担当者は18日、「アマンダ・トッド(Amanda Todd)さんの事件で容疑者を訴追するため、カナダ側は近日中にカナダへの送還手続きを開始する」と述べた。カナダの捜査当局はトッドさんが自殺した直後から、この男の関与を疑っていたという。

 オランダ国内のメディアは容疑者の名前を「エイディン C.(Aydin C.)」と報じている。検察当局は、容疑者はオランダのほか、英国、米国に住む数十人の若い女性にウェブカメラの前でわいせつな行為をすることを要求し、言う通りにしなければ過去のわいせつな行為を世間に知らせると脅していたとしている。

 オランダの通信社は容疑者の弁護士の話として、容疑者はオランダ国内での裁判を求めており、カナダへの送還に抵抗する構えだと伝えている。