【4月19日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は23日から、日本、韓国、マレーシア、フィリピンの4か国を歴訪する。地政学的な緊張が高まっているアジアで、米国の同盟関係を強化する狙いがある。

 オバマ大統領がアジアを公式訪問するのは5回目だが、中国が一方的に東シナ海(East China Sea)上空の防空識別圏を設定した昨年11月以降では初めて。

 オバマ大統領は国賓として日本を訪問し、23日は安倍晋三(Shinzo Abe)首相との非公式の夕食会が予定されている。翌24日には皇居での歓迎行事、安倍首相との首脳会談と共同記者会見、経済人との面会などの後、宮中晩さん会に臨む。

 匿名の米政府高官は18日、日米両国は環太平洋経済連携協定(Trans-Pacific PartnershipTPP)交渉で農業と自動車分野の意見の隔たりを埋める作業を行っていると述べたが、妥結への具体的な見通しは示さなかった。アジア各国は、オバマ大統領の訪日中に日米両政府は少なくとも交渉に進展があったと表明するだろうとみている。