【4月18日 AFP】第67回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)の主催者は17日、最高賞パルムドール(Palme d'Or)を決めるコンペティション部門に選出された18作品を発表した。デヴィッド・クローネンバーグ(David Cronenberg)、ジャン・リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)、マイク・リー(Mike Leigh)、ケン・ローチ(Ken Loach)らの作品の他、日本からは、河瀬直美(Naomi Kawase)監督の『2つ目の窓』が選ばれた。

 今年、コンペティション部門に応募があったのは1700本以上。そのうち出品作品に選ばれたのはわずか18本だった。先述の監督たちの作品のほか、トミー・リー・ジョーンズ(Tommy Lee Jones)がメガホンを取った『The Homesman』や、『アーティスト(The Artist)』で知られるミシェル・アザナヴィシウス(Michel Hazanavicius)監督の『The Search』なども同部門に選出されている。

 新しい才能を発掘する「ある視点」部門には、ライアン・ゴズリング(Ryan Gosling)の監督デビュー作『Lost River』など19本が選ばれた。

 映画祭は5月14日に開幕。オープニング作品は、ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)が故グレース・ケリー(Grace Kelly)を演じる『Grace of Monaco』。コンペティション部門の審査員長は、『ピアノ・レッスン(The Piano)』で女性唯一のパルムドール受賞監督となったジェーン・カンピオン(Jane Campion)が務め、受賞作品は最終日の25日に発表される。

 コンペティション部門の出品作18本は以下の通り。

-『Sils Maria』--オリヴィエ・アサイヤス(Olivier Assayas)監督

-『Saint Laurent』--ベルトラン・ボネロ(Bertrand Bonello)監督

-『Kis Uykusu』--ヌリ・ビルゲ・ジェイラン(Nuri Bilge Ceylan)監督

-『Maps to the Stars』--デヴィッド・クローネンバーグ監督

-『Deux Jours, Une Nuit』--ジャン・ピエール・ダルデンヌ(Jean-Pierre Dardenne)&リュック・ダルデンヌ(Luc Dardenne)監督

-『Mommy』--グザヴィエ・ドラン(Xavier Dolan)監督

-『Captives』--アトム・エゴヤン(Atom Egoyan)監督

-『Adieu au Langage』--ジャン・リュック・ゴダール監督

-『The Search』--ミシェル・アザナヴィシウス監督

-『The Homesman』--トミー・リー・ジョーンズ監督

-『2つ目の窓』--河瀬直美監督

-『Mr Turner』--マイク・リー監督

-『Jimmy's Hall』--ケン・ローチ監督

-『Foxcatcher』--ベネット・ミラー(Bennett Miller)監督

-『Le Meraviglie』--アリーチェ・ロルヴァケル(Alice Rohrwacher)監督

-『Wild Tales』--Damian Szifron監督

-『Timbuktu』--アブデラマン・シサコ(Abderrahmane Sissako)監督

-『Leviathan』--アンドレイ・ズビャギンツェフ(Andrei Zvyagintsev)監督

(c)AFP/Helen ROWE